Pledge:千尋/6



 荘龍はスーツのファスナーに手をかけておへその辺りまで引き下げ、襟元を横に広げて私の胸元を押し開いた。
 袖を肩のあたりまで脱がしかけたところで、荘龍が下着のあらわになった私の胸元を見つめる。

「そ、そんなにじっと見ないでください……」

 なんだか、一気に全部脱がされるよりも、こうして中途半端に服が乱れているままで止められるほうが余計に恥ずかしい。
 私の顔が赤くなっていくのを嬉しそうに眺めながら、荘龍は耳元に顔を近付けてくる。

「キレイなものを見たいのは、当り前だぜ」
「…………!」

 そう言われて耳たぶにくちづけられ、身体がビクッと震えた……驚いたのが半分、くすぐったいような気持ちいいような感じが半分だった。
 そのまま荘龍は、私の胸元に手を伸ばしてくる。

「それに触りたいのも、な」

 トクン、と胸が高鳴った。
 下着ごしでも、男の人に触れられるのは初めてだ……そう思うと、大きな手がゆっくり近付いてくる間にも、どんどん鼓動が高まってくる。

「あっ…………」

 触れられた手は、大きく、温かかった。

 私の胸 −−自分で言うのもなんだけど、結構大きいほうだと思う−− をすっぽりと包むように優しく触られるだけで、意識せずにそんな声が漏れてしまう。

 荘龍はそのまま、手のひらで胸全体を撫でさすりながら、指先を柔らかく動かして先のほうに触れてくる。

「ひぁっ……!」

 胸の先に、全身の神経が集まったみたいだった。
 私が思わず声を上げて身体を反らせると、荘龍はさらに指の動きを強めてくる。

「んっ……はぁ…………あ……っ!」

 指を動かされるたびに身体が熱くなっていって、のどの奥から甘い声が突きあがってくる。

「千尋……見てみな」
「……え?」

 荘龍が手を離すと、下着の上からでもわかるぐらいに、胸の先が尖っているのがわかった。

「もうこんなになってるぜ。……感じやすいんだな」
「……! い、意地悪言っちゃ、イヤです……」

 初めて受ける刺激でこんなになっている自分がとてもみだらな女に感じられて、顔が火照った。

「意地悪なんか言ってねえ。もっと、可愛く乱れた顔を見たいんだからな」

 卑怯なぐらいセクシーな声でそんなことを囁きながら、荘龍はまた手を伸ばしてきた。


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